2021年8月、大迫傑氏と立ち上げるウェブマガジン の方向性について何度か話し合いをしていた。その頃の気分を書き留めたメモがある。

はじめにパッと思いついたような 
イメージだけが走ってくような 
直感だけを頼りにしているような
具体など無いような内容
ふわっと思いついたこと 
偶然に出逢えたこと 
感性を研ぎ澄ませながら 
その時だけの風を感じながら 
それぞれのスピードで 
自由に不完全に描いてゆく

2021年9月、SKETCH BOOKという名のウェブサイトにすることを決めた。自由なピッチとストライドでスピーディに走って行けるようなイメージ。

2021年10月、 イラストレーターとの出逢いを待っていた。そんな時、くるりが主催する京都音楽博覧会の配信ライブがあり「ライブを見ながら今描きました!」というイラスト付きのコメントをTwitterで見かけた。描かれたくるりの岸田繁氏はご本人よりほんの少し素敵に描かれていて、岸田氏への思いがこぼれ落ちていた。ずっとそんなイラストレーターを探していた。

「とあるランナーを描いて欲しい」という相談をSNSのDMからした。数日後、警戒心が十分に伝わってくるような丁寧な返信があった。他の作品を見せて頂いたり、好きな音楽の話などをGoogle Meetでした。なんとも素敵なお人柄でsketch-book.comのためのイラストをお願いすることにした。

紹介します。かわの香苗さん。描くことは日常、そしてその日常を大切にしている。被写体としたい人や瞬間だけを独特な視点でしなやかなラインと優しいカラーで描いている。きっとまだ誰も知らないイラストレーター。

INSTAGRAM: https://www.instagram.com/kawano_kanae/