2024年1月。ニューイヤー駅伝を走り終えた大迫傑はすぐにケニアへと飛んだ。短期間の遠征を終え、その後ホームのトレーニング場所としているアリゾナ州フラッグスタッフへ移動し、ひとり粛々とトレーニングに励んだ。3月、東京マラソンが終了すると同時に「大迫傑パリオリンピック内定」という速報が入ったが、彼がオリンピックに出場するのかどうかでなぜか界隈がざわついた。4月、オレゴン州ポートランドへ移り、コーチのピート・ジュリアン氏とボストンマラソンに向けての最終調整を行った。
4月13日、レース直前というタイミングにも関わらず20分ほどインタビューの時間をつくってくれた。髪は丸坊主で、最後に会った1月より少し痩せている印象。無駄な緊張感はなく、穏やかでどこかすっきりとした表情だった。ボストン、ここは大迫が初のフルマラソンを走った場所。7年ぶりに少し大人になって帰ってきた大迫はレースへの想いをシンプルに語ってくれた。
インタビュー動画は大迫傑公式YouTubeチャンネルよりご覧ください。https://www.youtube.com/c/SUGURUOSAKO-COM
文章:足立公平
写真:松本昇大